特定のアレルゲンが含まれている食品を口にすることで、アレルギー反応を起こしてしまう食物アレルギー。
誤ってアレルゲンを口にしてしまわないよう、原材料表記の確認やさまざまなチェックが必要になります。
アレルギーに関する原材料には表記をするルールがあるものの、どのようにして表記するかなどは各社さまざ。
これが、結構わかりにくかったりもするんですよね。
そこで食材宅配サービスを利用する前に、購入したい商品のアレルゲンチェックができるかどうかや、どの程度アレルギーに意識をもって取り組んでいるのかなど、会社ごとに詳しく調べてみたのでシェアしますね ( ..)φメモメモ
目次
アレルギー対応している食材宅配サービスの選び方とチェックポイント
アレルギーを引き起こす原因となる食物(アレルゲン)にはさまざまなものがありますが、単純にその食材を避ければいいかというだけではありません。
加工品や調理済みの食品に、ちょっとでもアレルゲンが含まれていれば、アレルギー反応を起こしてしまうことだってあるため、その点もあわせてチェックしなくちゃいけない場合もあるのです。
まずは、各種食物アレルギーに関する表記やその表記の見方やチェックポイントについて説明しますね。
アレルギー表記でチェックすべきポイントは?
食材宅配サービスで商品を購入する場合、商品の販売ページなどにわかりやすくアレルゲンが表示されている会社かどうかが、食材宅配サービス選びでとても重要なポイントになってきます。
これをしっかりおさえているほど◎
- 積極的にアレルゲン表示をしているかどうか
- 表示推奨の品目についてもしっかりと表示されているか
- アレルゲン表示がされている場所はわかりやすいか
- 原材料もすべて記載があるとより親切
- コンタミネーション表記があると安心
なんだかちょっと難しそう?
もうすこし詳しく説明しますね♪
積極的にアレルゲン(表示義務品目+推奨品目)を表示しているか?
特定の食品を使用した加工食品などを販売する際には、パッケージなどにそれらを原材料として使っていることを表示することが食品衛生法にて義務づけられています。
アレルゲン表示品目
アレルゲン表示品目]原材料の表示が義務付けられているのは、卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かにの7品目。(自主的に大豆も含めて8品目として表示している企業もあります)
それから、特定原材料に準ずるものとして、表示することが推奨されているのが、あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、豚肉、まつたけ、桃、やまいも、りんご、ゼラチン、バナナ、ごま、カシューナッツなどの20品目です。
まずはこうした表記をしっかりとしてくれているかどうかがポイントです。
少なくとも7大アレルゲンの表示はしてくれている会社がほとんどですが、それ以外の品目にアレルギーがある方の場合はそれでは不十分!
どこまで配慮してくれているかは、意外と重要だったりします。
アレルゲン表示の場所はわかりやすいか?
アレルゲン表示がどんな場所にされているのかや、パッと見てわかるように表記されているかどうかも重要です。
食品衛生法にのっとってアレルゲンを表示してくれていたとしても、それがわかりにくい場所であってはあまり意味がありません。
買いたいものをスムーズに選べるか、安心して購入できるか、アレルゲンを含んでいるかを調べる手間がかからないか。
なんていうのも、食材宅配サービス選びのポイントにするといいかなと思います。
原材料の表記もしてくれているとより親切
アレルゲンだけでなく、使われている全ての原材料や添加剤などが購入ページなどに明記されている食材宅配サービスだとより安心ですよね♪
ほとんどの食品では原材料表記がありますが、一部加工品や冷凍弁当などの場合は販売ページなどに記載がない場合もあります。
より細かく自分の目で確認をしたいという方は、原材料表記の有無もチェックしておくと良いでしょう。
コンタミネーション表記について
よく、商品パッケージの枠外に「○○を含む製品と共通の工場で製造しています」とか「本製品で使用している○○は、えびを食べています。」といような表記がされていることがありますよね?
こうした表記のことを、コンタミネーション表記といいます。
アレルゲン自体を原材料に使っていなくても、同じ工場や製造ラインで使用する機会があれば、意図していなくても混ざってしまう可能性は0ではありません。
コンタミネーション表記のように細かく情報提供してもらえると、より安全&安心して食品を選べますね^^
アレルギーに配慮した食材を多く扱っている会社はおすすめ
最近では、小麦アレルギーの方に配慮した米粉を使ったパンなど、食物アレルギーの方に配慮した食品や食材も多く販売されるようになりました。
米粉のような代替食材を使っていちからつくることもできますが、正直大変ですし、自分では簡単につくれないものだってあります。
小麦や卵アレルギーを持つ方でも安心して食べられるパンとかケーキとか、そういうのを少しでも多く扱っていてくれると、とてもありがたいんですよね。
こうしたアレルギー対応食品を少しでも多く取り扱っているような食材宅配サービスは、会社をあげてアレルギー対応に取り組む姿勢がみられるのでおすすめできます♪
アレルギー対応のレトルト食材などがあると便利
仕事などで忙しい家庭の場合には、レトルト食品や料理キットなどを料理の時短に活用することだってありますよね。
でも、こうしたレトルトの多くには、アレルゲンが含まれているものが多いのも事実。
アレルギー対応タイプや低アレルゲンのレトルト食品をたくさん取り入れてくれている会社があれば、それも選ぶ際の大きなポイントになります。
お弁当なんかを頻繁につくるご家庭などでは、特定原料7品目不使用のミートボールとかハンバーグ、お惣菜なんかがあるととっても助かるんですよね~
企業としてアレルギー対応に対する姿勢を明確にしているかがポイント
もう一歩踏み込んで選ぶなら、その食材宅配会社が食物アレルギーに対してどのような取り組みをしているかがちゃんとわかるかどうかも参考にすると良いと思います。
例えば、食物アレルギーの方が買い物をしやすいようアレルゲンフリーの食材を集めた商品カタログや販売ページを用意しているとか、アレルゲンを登録して間違って購入しないような仕組み作りをしているとか…
そういう姿勢や取り組みがあるかどうかなんていうのも、あるのとないのとでは違いますよね^^
また、プレスリリースなんかを通して、アレルギー対応を拡充していくことを明言している会社なんてのも、食物アレルギーを持つ側からすると安心度合いが違います。
このように、検討している食材宅配サービスが、アレルギー対応に前向きかどうかをチェックしておくことも大切ですよ♪
アレルギーを持つ家族がいる家庭に安心でおすすめの食材宅配サービス
食材宅配サービス | 品目表示 | コンタミ | 原材料 | システム | 配慮食 |
---|---|---|---|---|---|
パルシステム | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
大地を守る会 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
オイシックス | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
コープデリ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
らでぃっしゅぼーや | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
生活クラブ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
ヨシケイ | ![]() | ![]() | ― | ![]() | ![]() |
TastyTable | ![]() | ![]() | ― | ![]() | ![]() |
わんまいる | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
ウェルネスダイニング | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
食宅便 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
美健倶楽部 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
健康三彩 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
※アレルギー品目の表示について:○7品目+推奨品目の表示、△7品目は最低表示、×どちらの表示も不十分
※原材料については販売ページ及びカタログに表記している場合に○を付けています。
※配慮食とは、低アレルゲン食品や食材代替の食品(グルテンフリーなど)、アレルゲン除去のレトルト食品などの取り扱いがあるかどうかを意味しています。
※システムとは、アレルゲンを事前登録しておくことで注意喚起をしてもらえる仕組みのことを指しています。
食材宅配サービス各社のアレルギー対応
パルシステムのアレルギー対応
パルシステムでは、7大アレルゲンの表示に大豆をプラスした8大アレルゲン表示を行っています。
推奨品目についてもしっかりとアレルゲン表示をしてくれているので安心!
さらに、アレルゲン表示だけでなく、原材料までも細かくすべて表示してくれています。コンタミネーション表記については、生産者や製造元より申告があった場合に表記しているとのことです。
「ぷれーんぺいじ」など、アレルギーやアトピーの方向けの専用カタログがあるので、あれこれと商品を探す手間もなく便利です♪
米粉パンやグルテンフリークッキー、卵を使わないマヨネーズなどアレルギーの方向けの、材料代替のアレルギー対応食品やアレルゲン不使用のレトルト食品などもとても豊富ですよ。
パルシステムには事前にアレルゲンを登録しておくと、購入時に別窓で注意をしてくれるシステムがあります。うっかり買い物かごに追加してしまっても、購入前に知らせてくれるのでとても安心ですね。
不安があれば購入前に電話でアレルギーに関する相談もできるので、心強い味方にもなってくれそうです。
大地を守る会のアレルギー対応
大地を守る会では、各種アレルゲン(7大品目+や原材料をしっかりと表示してくれているので、アレルギーの方でも安心して食品が買えます。
「○○不使用」などと商品名にも表記してくれているので、わざわざ詳細をチェックしなくてもわかるのがとても便利です。
特定アレルゲン不使用の食品や加工食品などもとてもたくさんあるので、迷うことなく安全でおいしい商品が買えるのも大きな特徴です。
ミートボールやハンバーグなど、おべんとうにちょっとプラスするのに便利な商品や、ミートソースやカレールーなどのレトルト類も充実しています。
マイページでは、「アレルゲンアラート」として事前に27品目に対するアレルゲンを登録しておけるので、うっかりと食べられない食品を買ってしまう心配もナシ!です^^
オイシックスのアレルギー対応
オイシックスも各社と同様、7大アレルゲンや推奨品目の表示をしっかりと行っている会社です。
ほかの会社と違うのが卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かにをいっさい使っていない商品については「七大アレルゲン:なし」と明確に表記している点です。
パッと見て、安全な商品かどうかがすぐにわかるので、買い物がとてもしやすいですね。
また、卵や乳を使っていない商品においては、個別にジャンル分けされているのも特徴です。
卵や乳に対するアレルギーを持つ人はとても多いので、あらかじめカテゴライズしておいてもらえると、パッと商品が探せます♪
「グルテンフリー」などで商品検索をすれば、小麦粉を使っていないパンやパスタなどの代替商品やアレルゲンフリーのレトルト食品もたくさん見つかります。
商品名にあらかじめ記載してくれているので、特定のアレルゲンを含まない商品を検索しやすいのも、オイシックスならではの特徴かなと思います。
コープデリのアレルギー対応
コープデリでは、アレルギー配慮食品を140点以上も取り扱っています。
そのまま食べられる惣菜系からレトルト、パスタやソースなどアレンジ次第でさまざまな料理に使えるような食品も豊富。
コープデリオリジナルのアレルギー配慮食品シリーズの『Smile Dish』など、味にこだわってつくられた配慮食もあっておすすめ♪
カタログなどのアレルゲン表示は7大品目のみですが、詳しく知りたい場合には専用の検索ページにてアレルゲンなど細かくチェックできます。
マイページで事前にアレルゲン登録をしておくことで、eフレンズでの購入時にはアレルゲンが含まれている商品は赤く表示させることもできて安心度も高め。
コープの検索システムを使えば、より細かくアレルゲンや原材料について調べることができますが、残念ながらコンタミについては特別記載をしていないようです。
※アレルギー表示がない場合でも製造ライン等からアレルギー物質が混入(コンタミネーション)する場合があります。と公式に記載アリ
らでぃっしゅぼーのアレルギー対応
らでぃっしゅぼーやは、食材宅配サービスの中でもかなり積極的にアレルギー対応に取り組んでいる会社です。
アレルゲンの除去や低減だけでなく、アレルギーやアトピー対応の商品を大幅に増やすなどの取り組みをしているのが特徴的。
通常の特定原材料の7品目+推奨品の19品目に米やじゃがいも、麦類など独自の3項目も加えてわかりやすくアレルギー表示をしているので安心です♪
商品詳細では、コンタミネーション表記もしっかり行っています。アレルゲンを含む商品を除外して商品検索することもできるのでとても便利。
またらでぃっしゅぼーやでは、小麦粉、卵、バター不使用のグルテンフリーのクッキーなどのアレルギー配慮商品などを販売しています。
隔週でカタログ掲載される「アトピーエイド」では、さまざまな配慮食が紹介されています^^
生活クラブのアレルギー対応
生活クラブでは、販売ページへの28品目のアレルゲン表示のほかにも、消費財のアレルゲン情報を規格外ごとに分けて一覧にしてウェブサイトにて公開するなど、積極的にアレルギー対応をしています。
ただし、低アレルゲン食品や代替え原料を使ったアレルギー配慮食などは、あまり多く扱ってはいない印象です。
そもそも、原材料の生産者までも徹底して管理する生活クラブでは、加工品の取り扱いをしないというスタンスのため、こうした低アレルギー製品やレトルト系食品はあまり積極的に販売していないとのことです。
多少の手間はかかっても、素性のわかっている原料を購入して自分で作るのが一番!とこだわりを持ってされるかたには、最も安心できるんじゃないかなと思います。
ヨシケイのアレルギー対応
ヨシケイは、献立に合わせて食材を配達してくれるサービスですが、食材だけでなくレトルト調味料などを献立に使用することがあるので、アレルゲンが混入していないか心配ですよね。
注文票やメニューブックに7大アレルゲンの表記があるので、乳、小麦、卵、そば、落花生、えび、かにアレルギーを持つ方は、アレルゲンを避けて注文できます。
ただし、リーズナブルな価格の「プチママ」コースなどの、1週間通しでの購入が条件となる商品の場合には、食べられない食材が入っていても代替えがきかないといった問題も。
アレルギーのある食物を避けて利用する場合は、日ごとに注文できるメニューを選ぶ必要があるため、割高になってしまう場合もあります。
アレルゲン除去食や低アレルギーのみを扱う専用コースなどもないので、小麦や卵などにあれルギーを持つ方の場合は、食べられるメニューが限られてしまいそうです。
Tstytableのアレルギー対応
TastyTableも、事前に献立メニューが決められている食材宅配サービスです。TastyTableでは、レシピページに7大アレルゲン表示をしているため、該当するメニューを外して買えて安心です。
7大アレルゲン以外の推奨品目については記載がないので十分ではないと感じる方もいるかもしれませんが、基本的に加工品の販売ではなく食材のキット販売がメインなので、アレルゲンを避けて調理することは可能です。
わんまいるのアレルギー対応
わんまいるでは、単品メニューの詳細をチェックすると特定原材料7品目+特定原材料に準ずるもの20品目、それぞれ対象であればしっかりと記載されているので安心です。
ただし、メニューごとにアレルゲンのチェックをしたうえで購入しなくてはならないので、手間はかかります。
また、セット購入の場合にはメニューが固定されているので、コースやセットでの利用は食物アレルギーを持つ方にはおすすめできません。
ウェルネスダイニングのアレルギー対応
ウェルネスダイニングでは、購入前にメニューの選択やチェックができません。
販売ページなどにも、アレルゲンの表示がないため、事前に見てから買うようなことができないのがネックです。
商品にはアレルゲンを含むものももちろんありますが、完全対応は難しいというスタンスです。
電話をしてアレルギーがある品目を伝えれば、メインメニューからのみアレルゲンを取り除く対応をしてくれます。
とはいえ、あくまでもメインメニューからのみの除去ですので、根本的な解決にはならないかなと思います。
商品パッケージには原材料の表記と、アレルゲンを含んでいるといった注意書きがありますが、買う前にわからないのであれば意味がないですものね。
食宅便のアレルギー対応
食宅便では、商品販売ページに「特定原材料7品目」と「特定原材料に準ずるもの20品目」の両方に該当する品目を必ず表示するなどのアレルギー対応を行っています。
また、詳細をクリックすることによって、コンタミネーション表記についても確認できて安心です。
アレルギーに特化したコースなどは用意されていないので、購入する場合はおまかせコースや定期コースではなく、好きなメニューをチェックして個別に買える「お好みセレクトコース」が安心です。
美健倶楽部のアレルギー対応
美健倶楽部では届くメニューの内容はわかりますが、原材料表記などは販売ページには特別記載がありません。
希望に応じて変更してもらうといった対応もしていないようです。
パッケージには原材料表記がされているので、商品が届けばどんな原材料を使ったメニューなのか成分表なども含めて確認ができますが、購入前にチェックすることはできないようです。
そういう面では、アレルギー対応ができているとはいえません。
また、アレルギー対応食や低アレルギーメニューなどの取り扱いもしていませんので、何らかのアレルギーを持っている方は利用を控えたほうがよさそうです。
おまかせ健康三彩のアレルギー対応
健康三彩では、個別のアレルギー表示ではなく原材料名の中に含む形で「一部に○○を含む」といった形で記載しています。
もしも、該当するアレルゲンがある場合には避けて購入するといった形で利用ができそうです。
ただし、セット商品の場合、ひとつひとつメニューをチェックしていかなくてはならないので大変ですし、もしもアレルゲンを含むメニューがあったとしても、それだけを抜いてもらうといったアレルギー対応はしてもらえません。
健康三彩も、アレルギーがある方が利用する場合には、セットやコース購入ではなく、個別に単品で購入するのがよさそうです。
まとめ
食材宅配サービスの中で最も積極的にアレルギー対応を行っており、配慮食や代替食品が豊富に買える「らでぃっしゅぼーや」がもっともおすすめです♪
また、「大地を守る会」や「オイシックス」については、販売ページ内にアレルゲンやコンタミ表記がされているので安心。
購入商品ごとにアレルゲンをチェックするのが大変だという方は、「大地を守る会」「パルシステム」「コープデリ」のように、事前にアレルゲン登録ができるようなサービスを選ぶのも良いですね♪
>>らでぃっしゅぼーや初めての方はお試し価格で注文できます♪